IHI 子会社のデータ改ざん問題で社長が陳謝 特別調査委を設置

大手機械メーカーIHIの子会社が製造した船舶用エンジンなどで燃費性能のデータを改ざんしていた問題で、IHIの井手博社長は、8日の決算会見で陳謝したうえで、特別調査委員会を今月1日に設置し、原因の究明とともに再発防止策を徹底すると説明しました。

IHIの子会社の「IHI原動機」が製造した船舶用エンジンなどで燃費性能のデータを改ざんしていたとして、国土交通省は先月新潟県と群馬県にある工場に立ち入り検査を行いました。

この問題についてIHIの井手社長は、8日の決算発表の会見で「非常に重大に受け止めている。信頼を裏切ったこと、多大なるご迷惑、ご心配をおかけしたことについて深くおわびしたい」と述べて陳謝しました。

そのうえで、外部の有識者を中心にした特別調査委員会を今月1日に設置し、原因の究明とともに再発防止策を徹底すると説明しました。

また、業績への影響については精査中としています。

一方、アメリカの航空防衛大手の傘下の企業が製造した航空エンジンで不具合が見つかった問題で、プロジェクトに参画したIHIに対し航空会社への補償などを求められたことを受けて、昨年度1年間のグループ全体の決算は、最終的な損益が682億円の赤字となりました。