海自 下総航空基地で哨戒機1機が着陸時 滑走路逸脱 けが人なし

8日午後、千葉県にある海上自衛隊の航空基地で、哨戒機1機が着陸した際に滑走路を逸脱して停止しました。けが人はいないということで、海上自衛隊が原因を調べています。

海上自衛隊によりますと、8日午後4時すぎ、千葉県柏市にある下総航空基地で、P3C哨戒機1機が着陸した際、滑走路を逸脱して東側にある草地で停止しました。

隊員12人が乗っていましたが、けが人はいないということです。

P3C哨戒機は潜水艦の探索などを行う固定翼の航空機で、この機体はパイロットや航空士などの搭乗員を育成する航空隊の所属だということです。

操縦席には教官と訓練生が座っていたということで、海上自衛隊はどちらが操縦していたかなど、当時の詳しい状況や原因を調べています。

また、全国に配備されているP3C哨戒機と、機体の構造が基本的に同じの電子情報収集機などの飛行訓練を当面、見合わせるとしています。

海上自衛隊では先月、哨戒ヘリコプター2機が訓練中に衝突して墜落する事故が起きています。

P3C哨戒機とは

「P3C哨戒機」は潜水艦の探索などのために海上自衛隊が運用する固定翼の航空機です。

海上自衛隊のホームページによりますと、乗員は11人で、機体の全長はおよそ36メートル、幅は30メートル余りで重さはおよそ56トンです。

下総航空基地とは

海上自衛隊によりますと、下総航空基地は海上自衛隊の航空機のパイロットや航空士を教育する部隊などが所属していて、P3C哨戒機などが配備されています。

基地には長さ2250メートル、幅45メートルの滑走路が1本あるということです。