野党3党 衆院政倫審 開催申し立て 安倍派と二階派44人出席求め

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、立憲民主党など野党3党は、衆議院政治倫理審査会で弁明していない安倍派と二階派の44人の議員に出席を求めて審査会を開催するよう申し立てを行いました。

立憲民主党、日本維新の会、共産党の衆議院政治倫理審査会の幹事らは、8日午後、自民党の田中和徳会長に対し、審査会を開催するよう申し立てを行いました。

申し立ての対象は、審査会で弁明していない安倍派と二階派の44人の衆議院議員で、二階元幹事長や萩生田前政務調査会長らが含まれています。

田中会長は「与党側に伝え、今後の扱いを協議してもらう」と応じ、早ければ、9日にも幹事懇談会を開催する考えを示しました。

審査会の開催の申し立てには、委員の3分の1以上の要求が必要で、先の衆議院の補欠選挙で立憲民主党が勝利し、野党側の委員が増えたため行われました。

野党側の筆頭幹事を務める立憲民主党の寺田学氏は、記者団に対し「補欠選挙で野党側の議員が増え、一歩進めることができた。自民党が反省しているかどうかは、今回の申し立てに対する態度に表れるのでしっかり見ていく」と述べました。