豪 ダボ市長の娘に不適切行為で美濃加茂市副議長が陳謝 岐阜

先月、岐阜県美濃加茂市を訪れた姉妹都市のオーストラリアの市長の歓迎会の宴席で、市長の娘の下腹部に美濃加茂市議会の副議長がカラオケマイクを近づける不適切な行為をしていたことが市などへの取材でわかりました。副議長はカラオケを盛り上げようとしてよろけたと説明したうえで、「相手に不快な思いを与えていれば申し訳ない」などと述べて陳謝しました。

美濃加茂市の議会事務局によりますと、先月3日、姉妹都市のオーストラリア南東部にあるダボ市のマシュー・ディカーソン市長が美濃加茂市を訪問し、市内で歓迎会が開かれました。

その2次会の席で、市議会の永田徳男副議長がカラオケで歌いながらディカーソン市長の娘の下腹部にマイクを近づけていたことが当時、同席者が撮影していた映像からわかったということです。

このため、美濃加茂市はセクハラにあたるおそれがある不適切な行為だったとして、藤井浩人市長が先月24日付けで「その場で適切な対応をできず、その日のうちに謝罪できなかったことを大変恥ずかしく思う」などとする謝罪文をディカーソン市長にあてて送りました。

これについて、永田副議長は8日午後、報道陣の取材に対し、「カラオケを盛り上げる動作の中でよろけたと思っています。世間の耳目を集めたことを深く反省しています。相手に不快な思いを与えていれば申し訳ない」などと述べて陳謝しました。

今月1日に、議会事務局に謝罪の文書を提出したということです。

一方で、今後については、「自分の職責を全うする一存です」と述べ、議員辞職などはしない考えを示しました。

美濃加茂市議会は9日全員協議会を開き、今後の対応について話し合うことにしています。

美濃加茂市長「非常に残念」

美濃加茂市の藤井浩人市長は8日、報道機関の取材に応じ、副議長の行為について、セクハラととらえられかねない不適切なものだったとしたうえで「セクハラは容認できず、大切な姉妹都市との交流の中で起きたことで非常に残念に思います」と話していました。