タイガース 前田健太 今季最短の2回7失点で降板

大リーグ、タイガースの前田健太投手は7日、ガーディアンズ戦に先発登板し、今シーズン最短の2回でマウンドを降りて7失点でした。

前田投手は前の試合で6回1失点と好投してタイガース移籍後初勝利を挙げ、7日は相手の本拠地、クリーブランドで行われたガーディアンズ戦に中5日で先発登板しました。

しかし、この試合は立ち上がりからコントロールに苦しみ、チームが1点を先制した1回はフォアボール2つで一塁二塁のピンチを招いたあと2点タイムリーツーベースヒットを打たれて逆転されました。

前田投手は味方が4点を取って5対2とリードした2回もヒットとフォアボールでランナーを背負い、2本のタイムリーで5対5の同点に追いつかれました。

さらに4番のネイラー選手にはインコースのストレートをライトスタンドに運ばれる勝ち越しのツーランホームランを許し、今シーズン最短の2回でマウンドを降り7失点でした。

打たれたヒットはホームラン1本を含む5本、フォアボール3つがすべて失点につながり、先発の役割を果たせませんでした。

試合はタイガースが打ち合いを制して11対7で勝って連敗を4で止め、前田投手に勝ち負けはつきませんでした。

今シーズンの通算成績は1勝1敗のままで、防御率は6.75と苦しんでいます。

前田健太「チームに迷惑をかけている」

前田投手は、2回でマウンドを降りた後ベンチでタオルを頭からかぶってうなだれ、試合後は「相手バッターに狙い球を絞られた感じがあったので、勝負どころでうまく決めきることができなかった」と投球内容を悔やみました。

開幕から苦しいピッチングが続く大きな要因となっているのは、ストレートの被打率が3割6分8厘と打ち込まれていることです。

前田投手はサイ・ヤング賞の投票で2位に入った2020年のシーズンはストレートの被打率が1割3分8厘、平均球速も147キロでしたが、2021年に右ひじのじん帯を修復するトミー・ジョン手術を受け、今シーズンはストレートの平均球速が144キロとこれまでのシーズンで最も遅くなっています。

今シーズン登板した7試合のうちすでに3試合で5失点以上を喫し、前田投手は「ことしはどうしても悪いときには悪いとなってしまうので、悪い時にできるだけ粘れるようなピッチングが必要になってくる。チームに迷惑をかけているので、なんとか次の登板までにしっかりと修正しないといけない」と話していました。