ドジャース 山本由伸が4勝目 大谷翔平 連続ホームランならず

大リーグ、ドジャースの山本由伸投手が7日、マーリンズ戦に先発登板し、移籍後、自己最長となる8回を投げて2失点と好投し本拠地初勝利で4勝目をマークしました。一方、大谷翔平選手は、ノーヒットに終わり、自身初の4試合連続ホームランはなりませんでした。

山本由伸 8回2失点の好投で4勝目

山本投手は7日、本拠地ロサンゼルスで行われたマーリンズ戦に中5日で先発登板しました。

山本投手は1回、プレーボール直後の1球目を相手のバッターに狙われ先頭打者ホームランで先制点を奪われましたが、チームはそのウラ、2番・指名打者の大谷選手が1アウトからフォアボールを選んで塁に出ると、その後、満塁となり、5番のマンシー選手が満塁ホームランを打って4対1と逆転しました。

2回以降、山本投手は150キロ台の速球と変化球を効果的に投げ分けて8対1とリードした5回までツーベースヒット1本に抑えました。

6回は、1アウトから2本目のホームランを打たれて1点をかえされたものの山本投手は、移籍後、自己最長となる8回までマウンドに上がり追加点を許しませんでした。

球数は97球、打たれたヒットは5本、フォアボールは出さず、三振5つを奪って防御率を2.79としました。

山本由伸 ピッチングの幅広がる

山本投手は、ホームランにされたボールを含め立ち上がりから19球連続でストライクゾーンの中か、空振りを奪うなど終始ストライク先行のピッチングでした。

結果的に97球で8回を投げ切り「相手もすごく積極的に来ていたので、うまく打ち取れたのがよかった。少ない球数で長く投げられるのはいちばん理想的だと思っているので、こういったピッチングがチームに勝利以上にいい影響が出るのならすごくうれしい」と振り返りました。

また「日本ではあまり練習してこなかった」としてこれまで割合が少なかった高めのストレートを多投した配球については「バッターによって違ったが高めを使いながら、スプリットを使っていくというバッターも何人かいた」とそれぞれのバッターの特徴に応じたピッチングだったと明かしました。

さらに、山本投手は前回の登板から投げはじめたスライダーに加え、この試合ではツーシームも使っていたということです。

試合を重ねるごとにピッチングの幅が広がっていることについて「話し合いながら、必要な場面で相手に合った投球をしていきたい。まずは自分のいいピッチングをすることがいちばんだが、その次に相手チームに合わせたピッチングをどの試合でもしていくことになると思う」と話し、今後を見据えていました。

大谷翔平 連続試合ヒット「6」で止まる

1回の大谷選手

一方、3試合連続でホームランを打っていた大谷選手は、2回の第2打席はフォアボール、4回の第3打席は変化球を鋭く引っ張りましたがライトライナー。

6回の第4打席はレフトフライに倒れてこの試合は2打数ノーヒットフォアボールが2つで先月29日から続いていた連続試合ヒットが「6」で止まりました。

自身初の4試合連続ホームランはならず、打率は3割6分5厘となりましたが、両リーグを通じてトップのままです。

試合は、ドジャースがそのまま8対2で勝って6連勝とし、山本投手は本拠地初勝利で4勝目をあげて通算成績を4勝1敗としました。

キャッチボールではツーシームを投げる様子も

ピッチャーとしてのリハビリを続けている大谷選手は、マーリンズとの試合前の練習で2日ぶりにキャッチボールを行いました。

球団のスタッフを相手にこれまでと同じように距離は15メートルほど、球数は60球余りでしたが、この日は途中ボールの握りを変えてツーシームを投げる様子も見られました。

大谷選手はグラブでサインを出しながら5球前後を投げ、ときおり笑顔を浮かべるなど感触に手応えを感じている様子でした。

去年9月に右ひじの手術を受け、キャッチボールを再開して以降、大谷選手がストレート以外の球種を投げるのは初めてで、来シーズンを見据えているピッチャーとしての復帰に向けてリハビリの段階を1つ上げました。