宮城 給食の牛乳で体調不良 食中毒の原因菌検出されず 保健所

先月、宮城県内の小中学校の給食に出された牛乳を飲んだ児童や生徒が相次いで体調不良を訴えた問題で、製造された工場や学校から回収した牛乳から食中毒の原因となる菌などが検出されなかったことが仙台市保健所の検査でわかりました。保健所では引き続きほかに原因がないか調査を続けるとしています。

先月25日、宮城県内の小中学校の給食に出された牛乳を飲んだあと下痢や腹痛などの体調不良や味の違和感を訴える児童や生徒が相次ぎ、調査の結果、仙台市で237人増え、7日時点で10の市と町の小中学校のおよそ1000人から体調不良を訴える報告があがっているということです。

牛乳を出荷した東北森永乳業の工場のある仙台市保健所は、工場や学校から回収した牛乳を詳しく調べていましたが、食中毒の原因となる菌などは検出されなかったということです。

また、体調不良を訴えた一部の子どもの便についても調べていましたが、食中毒の原因となる共通する型の菌などは検出されず原因は特定できなかったということです。

保健所では当初予定していた検査は今回で終わったとしていますが、過去の食中毒の事例と比較するなどして引き続きほかに原因がないか調査をするとしています。