ピュリツァー賞にガザ地区の惨状伝えた報道 各部門で受賞

優れた報道などに贈られるピュリツァー賞にイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くガザ地区の惨状などを伝えた報道が各部門で受賞し、特別賞には「ガザでの戦闘を取材するジャーナリストとメディア関係者」が選ばれました。

優れた報道などに贈られるピュリツァー賞の選考委員会は6日、調査報道や論評など20以上の部門について、ことしの受賞者を発表しました。

このうち、ガザ地区でイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続く中、特別賞として特定のメディアではなく「ガザでの戦闘を取材するジャーナリストとメディア関係者」が選ばれました。

選考委員会は、危険な状況下でパレスチナの人たちの記事を伝えようとして命を落としたジャーナリストも多く、ガザ地区での取材は勇敢な仕事だとたたえています。

また、ニュース速報写真の部門ではロイター通信が選ばれ、去年10月のハマスによるイスラエルへの奇襲襲撃からガザ地区での戦闘への一連の動きを、巻き込まれた市民の目線で記録したことなどが高く評価されました。

さらに、国際報道部門は、イスラエルが事前に得ていたハマスの計画の情報を生かせなかったことを、独自に入手した文書や関係者の証言で明らかにしたとして、ニューヨーク・タイムズが受賞しました。