東京 伊豆大島 観光名所「裏砂漠」で木や草焼ける 消火活動中

5日、東京 伊豆大島の観光名所「裏砂漠」で木や草が焼ける火事があり、消防が消火活動にあたっています。

警視庁や大島町によりますと、5日午前10時半すぎ、東京 伊豆大島の観光名所「裏砂漠」で、「火が出ている」と観光客から地元の消防に通報がありました。

東京消防庁のヘリコプターが消火活動にあたっていますが、これまでにおよそ9ヘクタールの木や草が焼け、火事から7時間以上がたった5日午後6時の時点でも燃え続けているということです。

付近に住宅などの建物はなく、これまでにこの火事によるけが人もいないということです。

船の上からも煙を確認

5日午後2時ごろに、伊豆大島から東に5キロほど離れた海上の船の上から撮影された映像では、山から灰色の煙が上がって、横に長く広がっているのが確認できます。

撮影した60代の男性は「釣りをしに伊豆大島の近くまで行ったら、煙が上がっていました。南から北に風が吹いていて、煙も横にかなり広がっていました」と話していました。

「裏砂漠」とは

大島町のホームページによりますと、「裏砂漠」は三原山の北東の山すそに広がる、火山灰などに覆われた地域です。

三原山の噴火のたびに降り積もった細かい溶岩の粒や火山灰によって黒い砂漠となったということで、島の観光名所にもなっています。

小池都知事 自衛隊に災害派遣を要請

伊豆大島での火災について、東京都の小池知事は、5日午後5時半ごろ、都内で記者団に対し、自衛隊に災害派遣を要請したことを明らかにしました。

そのうえで「雑木林のようなところだが、火のまわりが早く、日没前に何とか消し止めたいと活動をしている。もともとはあまり人けのあるところではないと思うが、火災の原因も含めてチェックしていきたい」と述べました。