JR京都駅 列車内に不審物も危険性なし 一時運転見合わせ

5日夕方、JR京都駅に到着した列車内で不審物が見つかり、京都駅を発着する列車がおよそ1時間半にわたって運転を見合わせ、駅は大型連休の利用客で混雑しました。

警察によりますと、5日午後4時すぎ、JR京都駅に到着した湖西線の列車内に不審物があると、駅員から通報がありました。

この列車は京都駅が終点で、乗客全員が降りたあと、6両編成の列車の1両目の棚に、黒い手書きの字で「四塩化一黄酸」と書かれたリュックサックのようなものが見つかったということです。

警察が調べたところ、リュックの中には衣類などが入っていて、危険性はないことが確認されたということです。

この間、JRは、ホームから利用客を避難させるとともに、改札内への立ち入りを規制し、京都駅を発着する列車の運転をおよそ1時間半にわたって見合わせました。

京都駅周辺では、防護服姿の消防隊員が現場に到着し、一時ものものしい雰囲気になったほか、改札に入れなくなった大型連休の利用客で混雑しました。

列車を利用しようとしていた、群馬県から訪れた女性は、「何が起きているか分からなくてびっくりしました。これから買い物をしようと思っていたのですが、予定がくるってしまい困っています」と話していました。

富山県から訪れた女性は「不安です。帰れないと思うので、もう1泊しようと思います」と話していました。