松井秀喜さんと被災地の子どもたちが野球楽しむ 石川 能美

こどもの日の5月5日、能登半島地震の被災地の子どもたちに野球を楽しんでもらうイベントが、石川県能美市で開かれ、地元出身の元大リーガー、松井秀喜さんが子どもたちとふれあいました。

このイベントは、石川県の子どもたちを元気づけようと、大リーグ機構が企画しました。

会場は、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜さんの地元の能美市にある野球場で、輪島市や珠洲市など石川県内に住む子どもたちおよそ140人が参加しました。

5日の石川県内は気温が上がり、能美市の隣の小松市では日中の最高気温が33.4度に達しました。

真夏のような暑さの中、子どもたちは松井さんからバットの握り方を教わったりしながら野球を楽しんでいました。

続いて、松井さんがみずからバッティングを披露し、フェンスを越える豪快な打球を飛ばすと、大きな歓声や拍手が上がりました。

石川県穴水町の4歳の男の子は「バットやボールをもらえて楽しかったです」と話していました。

男の子の母親は「親の家が全壊するなど大きな被害を受けましたが、きょうは子どもたちの笑顔が見られてよかったです」と話していました。

松井秀喜さんは「被災したことを感じさせないほど元気に楽しむ子がいて、イベントをやってよかった。きょうのホームランが皆さんの元気につながってくれたらうれしいです」と話していました。