宮崎 延岡の大崩山 沢登りの女性が滑落し死亡

宮崎県延岡市の大崩山で、4日、沢登りをしていた女性が滑落し、5日朝になって救助されましたが、死亡が確認されました。

4日午後9時すぎ、延岡市の大崩山を訪れていた30代の男性から、「一緒に来ていた女性が滝つぼに転落し意識が戻らない」と警察に通報がありました。

女性は埼玉県の47歳の会社員で、男性と2人で4日早朝から山に入っていましたが、午後2時ごろ、滝つぼに転落したということです。

携帯電話が通じなかったため、男性が1人で下山して警察に通報し、5日朝から行われた捜索の結果、女性は救助されましたが、その後、死亡が確認されました。

警察は女性が足を滑らせたとみて、詳しい状況を調べています。

大崩山 “九州最後の秘境”とも

大崩山は標高が1644メートルで、周辺の山とともに「祖母・傾・大崩」地域としてユネスコエコパークにも登録されています。

花こう岩でできた切り立った渓谷や貴重な原生林が特徴で、日本二百名山の1つになっているほか、「九州最後の秘境」とも呼ばれ、登山者の人気を集めています。

一方、登山道には崖や岩場など難所も多く、上級者向けの山とされています。

熊本県から登山で訪れた40代の男性は「注意していても事故は起きる時は起きてしまいますが、事前の準備や体力など自分のことをよく知ったうえで登山に臨むことが、事故を防ぐために大切だと思います」と話していました。