スポーツクライミング ボルダーW杯第2戦 安楽宙斗が今季初優勝

スポーツクライミング、ボルダーのワールドカップ第2戦がアメリカで行われ、男子はパリオリンピック代表に内定している17歳の安楽宙斗選手が今シーズン初優勝を果たしました。

スポーツクライミングのボルダーは、「課題」と呼ばれる4つのコースを制限時間内にいくつ登ったかを競う種目で、パリオリンピックでは「ボルダー&リード」の一つとして実施されます。

今シーズンのボルダーのワールドカップ第2戦は、アメリカのソルトレークシティーで4日、男子の決勝が行われました。

日本勢は3人が決勝に進み、このうち、この種目のワールドカップで昨シーズン年間総合優勝を果たし、パリオリンピック代表に内定している安楽選手は、最初の課題を2回目のトライで最後まで登り切って完登しました。

そして、3つ目の課題も最後まで登り切ると、最後の課題もただ1人完登し、安楽選手が今シーズン初優勝を果たしました。

4月の開幕戦でも2位に入った安楽選手は、2戦続けての表彰台となり、この夏のパリオリンピックに向けて好調をキープしています。

このほかの日本勢は、楢崎明智選手が2位に入り、天笠颯太選手が4位でした。

開幕戦を制し、パリオリンピック代表に内定している楢崎智亜選手は、準決勝で敗退しました。

安楽「緊張した中でしっかり決めきれた」

安楽宙斗選手は「第4課題の前に、これを登ることができたら優勝だと分かっていたので、絶対に決めたいと思っていた。緊張した中で、しっかり決めきれた」と振り返りました。

今後へ向けては「優勝はしたが、今回見つかった問題点もあるので、オリンピックで自分がどうなりたいか、次のワールドカップの大会でどうしたいのかを、日本に帰ってからしっかり考えて、オリンピックまで練習を頑張っていきたい」と話していました。