仙台 ホテルで高校生12人 腹痛など訴え搬送 食中毒の可能性も

5日午前、仙台市太白区のホテルで、部活動の遠征で訪れていた秋田県の高校生が相次いで腹痛などを訴え、12人が病院に搬送されました。学校によりますと、4日は昼食で弁当を食べたほか、夕食は宿泊先のホテルでバイキング形式の食事をとったということで、保健所は食中毒の可能性もあるとみて原因を調べています。

仙台市消防局によりますと、5日午前7時半ごろ、仙台市太白区にあるビジネスホテルで、「10人が体調不良を訴えている」と宿泊客から消防に連絡がありました。

体調不良を訴えたのは、秋田県から部活動の遠征に来ていた県立秋田南高校の男子バスケットボール部の部員やマネージャーで、腹痛や吐き気などを訴え、男女12人が仙台市内の病院に搬送されましたが、学校によりますと、いずれも症状は軽いということです。

5日朝、ホテルでは玄関の前にテントが張られ、救急隊員などが対応にあたっていました。

秋田南高校によりますと、部員たちは3日から2泊3日の予定で仙台市内に滞在していて、4日は昼食に弁当を食べたほか、夕食は宿泊先のホテルでバイキング形式の食事をとったということです。

仙台市保健所は食中毒の可能性もあるとみて原因を調べています。

高校の教頭「全員 重篤な状態ではないと報告」

秋田南高校によりますと、男子バスケットボール部は、3日から遠征で仙台市内を訪れていて、5日の試合はキャンセルしたということです。

取材に対し、三春智弘教頭は「同行している顧問からは、全員、重篤な状態ではないと報告を受けている。原因が何かは分かっておらず、引き続き、生徒や保護者が安心できるよう情報収集に努めていきたい」と話していました。