上げ馬神事 初日終了 馬のけが防止改善策講じ開催も一時騒然

去年、参加した馬1頭が転倒して骨折し殺処分となった、三重県桑名市の多度大社の「上げ馬神事」が、馬のけがを防止するための改善策をとったうえで開催されました。初日の4日は、6頭が坂を駆け上がり馬や人にけがはなく終えました。

馬に乗って急な坂を駆け上がる桑名市の多度大社の「上げ馬神事」は、去年、参加した馬1頭が転倒して骨折して殺処分となり「動物虐待ではないか」といった批判が神社などに寄せられました。

神社や地元の代表は、馬のけがを防止するため、坂の頂上にあった壁を撤去して、坂を緩やかにするなどの改善策をとり、4日から神事が行われました。

初日の4日は、3つの地区から参加した6頭が坂を駆け上がり、訪れた人たちは、写真を撮ったり、拍手をしたりして見守りました。

途中、神事で馬を使うことに抗議する団体と、地元の人たちが言い争いになり、一時騒然となる場面もありましたが、神事で走った馬や人にけがはなく、初日の神事を終えました。

神事を見た人たちは「やっぱり馬が坂を駆け上がれるとうれしいです」とか「変わったところも多く残念な気持ちもありますが、けがなく終われそうだと思いました」と話していました。

多度大社御厨総代会の伊藤善千代 代表は「騎手の手綱さばきがよくなったと感じ、あすも大丈夫だろうと感じています。このまま、けががなければうれしいです」と話していました。

神事は5日も行われ、3頭が坂を駆け上がる予定です。