東京 銀座を走る高速道路 通行止めにして歩行者などに一時開放

歩行者中心の公共スペースへの転換が計画されている、東京・銀座のビルの屋上部分を走る高速道路で計画の実施後をイメージしてもらおうと、歩行者などに高速道路を開放するイベントが開かれました。

催しが開かれたのは通称「KK線」と呼ばれる「東京高速道路」です。

東京・銀座とその周辺のビルの屋上部分を走るおよそ2キロの自動車専用道路で首都高速道路とつながっていますが、周辺の地下に首都高速道路が新設されるのにあわせ、2040年代までに歩行者中心の公共スペースに転換される計画です。

4日のイベントには家族連れなどおよそ3000人が参加し、通行止めされたおよそ1.8キロの区間を歩き、近くを走る新幹線や建ち並ぶビルを背景に写真を撮るなどして楽しんでいました。

東京都などは高架の跡地を再開発したアメリカ・ニューヨークの「ハイライン」などを参考に新たな観光の拠点にしたい考えで4日もキッチンカーが出店されたり、アートの制作体験のブースが設けられたりしました。

参加した30代の男性は「ふだん歩いている場所を高速道路の上から見ることができてとても楽しかったです。頻繁に来たいと思えるような空間になってほしいです」と話していました。イベントは6日まで開かれます。