カブス 今永昇太 月間最優秀新人に選出 日本選手では通算8人目

大リーグ、カブスの今永昇太投手がナショナルリーグの3月と4月の月間最優秀新人に選ばれました。日本選手が月間最優秀新人に選ばれたのは、おととしの鈴木誠也選手以来2年ぶりで、通算8人目です。

大リーグ機構は3日、3月と4月の月間MVP=最優秀選手などを発表し、ナショナルリーグの月間最優秀新人にカブスの今永投手が選ばれました。

今永投手は、先月1日のロッキーズとの試合に大リーグ移籍後、初先発し、6回92球を投げてヒット2本、フォアボールはなく毎回の9つの三振を奪って無失点と好投しました。デビュー戦で6回以上を投げて、9奪三振以上、フォアボールを出さずに無失点だったピッチャーは大リーグ史上2人目の快挙でした。

その後もキレのあるストレートやスプリットを持ち味に、4月は5試合に先発して防御率は0.98で負けなしの4勝をあげ、ナショナルリーグ中部地区2位につけるチームの先発陣を引っ張りました。日本選手が月間最優秀新人に選ばれたのは、おととしの鈴木選手以来です。

これまで月間最優秀新人に選ばれた日本選手は、2001年に4回受賞したイチローさん、2002年の石井一久さん、2003年の松井秀喜さん、2007年の岡島秀樹さん、2012年のダルビッシュ有投手、2018年に2回受賞した大谷翔平選手、2022年の鈴木選手のあわせて7人で、今永投手が8人目となりました。

今永投手は、ナショナルリーグの投手部門の月間MVPの選出も期待されましたが、防御率1.32で5勝をあげたフィリーズのレインジャー・スアレス投手が選ばれました。

「第一印象というのはすごく大事なこと」

今永投手は月間最優秀新人の受賞について「ひとつ言えることは僕だけの力でとれたわけじゃないので、まずはカブスの方々とスタッフとチームメイト、すべての人に感謝したい」と話しました。

そして、鮮烈なデビューとなったシーズン開幕からここまでを振り返り「この1か月を『もう一回やれ』と言われたらちょっと難しい話だ。今はものすごく上振れした数字が並んでいるが、悪くなってももともとそれがふつうだと思ってやれることを継続していきたい」と冷静でした。

そのうえで「第一印象というのはすごく大事なことで、ひとつ『自分はこういう人間です』と紹介できるような賞になったと思う。これからは結果を求められるので、こたえられるように頑張る」と話していました。