円相場 一時1ドル152円台後半まで値上がり

3日の外国為替市場では、日本の政府・日銀による市場介入への警戒感が高まるなか、ドルを売って円を買う動きが強まっています。円相場は2日早朝の市場介入とみられる急激な円高でつけた水準を超えて一時1ドル=152円台後半まで円高が進んでいます。

3日は日本では祝日ですが、海外の外国為替市場では通常どおり取り引きが行われています。

大きな材料がないなか、ドルを売って円を買う動きが強まっていて、円相場は一時、1ドル=152円台後半まで値上がりしました。

外国為替市場では日本時間2日早朝に1ドル=153円ちょうどまで4円以上円高方向に動き、市場では日本の政府・日銀による市場介入が行われたとみられています。

その後、2日の東京市場ではいったんは1ドル=156円台まで円安方向に戻りましたが、市場介入への警戒感が高まるなか、再び円高方向に振れています。

先月29日にも政府・日銀による市場介入とみられる動きがあり、金融仲介会社「東短リサーチ」の分析をあわせると29日と2日であわせて8兆円規模の市場介入が行われたとみられています。

市場関係者は「日本時間の今夜、発表されるアメリカの雇用統計が強いと再び円安に動く可能性はあるが、介入への警戒感が高く、大きくは動きにくい状況だ」と話しています。