ADB総会 鈴木財務相ら出席へ 低所得国支援など議論に参加

ADB=アジア開発銀行の年次総会や、日本と太平洋の島しょ国などの財務相会議が3日から5日まで、旧ソビエトのジョージアで開かれます。日本からは鈴木財務大臣らが出席し、低所得国の支援や気候変動対策などに関する議論に参加する予定です。

一連の会議はジョージアの首都トビリシで開かれ、日本から鈴木財務大臣と日銀の氷見野副総裁が出席します。

アジア開発銀行の年次総会では、
▽低所得国の貧困対策などへの支援を強化するために、ADBの基金が4年ごとに行っている増資や
▽途上国の抱える債務問題などについて意見を交わします。

総会に先立つ3日には、日中韓3か国とASEAN=東南アジア諸国連合の財務相・中央銀行総裁会議が開かれます。

自然災害の発生や感染症の拡大といった危機の際、域内の各国で緊急に資金を融通し合う新たな枠組みについて、閣僚級の合意を目指して調整が行われる見通しです。

同じく3日には、ことし7月に東京で開かれる「太平洋・島サミット」を前に、今回、初めて日本と太平洋の島しょ国などの財務相会議が開かれ、気候変動などの課題について意見を交わすことにしています。

この地域で中国の存在感が高まる中、日本としてはサミットに向けて閣僚レベルでも関係を強化したい考えです。