岸田首相 ブラジルへ出発 仏での首脳会談やOECDの会合を終え

フランスを訪れていた岸田総理大臣は、OECD=経済協力開発機構の会合での演説や、マクロン大統領との首脳会談を終え、日本時間の3日未明、次の訪問先のブラジルに向けて出発しました。

岸田総理大臣は2日、訪問先のフランス・パリで開かれた、OECDの閣僚級会合で演説し、国際社会の多様化が進む中、ルールに基づく自由で公正な経済秩序が重要だとして、経済安全保障などの強化に向け、同志国との連携を進めていく考えを強調しました。

また、マクロン大統領との会談では、中国も念頭に、自衛隊とフランス軍が共同訓練をしやすくする「円滑化協定」の締結に向け交渉に入ることで合意しました。

このあと岸田総理大臣は記者団に対し「ルールに基づく自由で公正な経済秩序を維持・拡大することに貢献することができた。また『円滑化協定』は、インド太平洋地域の平和と安定に貢献するもので、着実に進めていきたい」と述べました。

そして日本時間の3日午前0時すぎ、次の訪問先のブラジルに向けて出発しました。

岸田総理大臣は3日夜、ルーラ大統領との首脳会談に臨み、アマゾンの森林保護に向けた支援強化を行う方針を伝えるほか、ブラジルがことしG20=主要20か国の議長国であることを踏まえ、国際的な課題での連携強化や脱炭素化に向けた政府間の協力などを確認する見通しです。