高齢者向け共同住宅で女性死亡 安否確認センサー稼働せず 横浜

ことし3月、横浜市が見守り事業を行う市内の高齢者向け共同住宅で80代の入居者が死亡し、この部屋にある安否を確認するセンサーが稼働していなかったことがわかりました。市はセンサーが動いていれば異変を察知して死亡を防げた可能性もあるとして遺族に謝罪するとともに再発防止に努めるとしています。

横浜市は2日、記者会見し、ことし3月31日、横浜市南区にある高齢者向けの共同住宅の一室で、入居する80代の女性が死亡したことを明らかにしました。

この共同住宅では市が見守り事業を行っていて、入居者が一定量の水を使用しないとセンサーが感知して警備員が駆けつける仕組みとなっています。

しかし、遺体で見つかる2日前にこの女性のもとに駆けつけた警備員が「在室」というボタンを押さなかったため、その後、センサーが停止したままになっていたということです。

市はセンサーが稼働していれば異変に気付いて死亡を防げた可能性もあるとして、遺族に謝罪しました。

また再発防止策として、見守りを担当する警備会社側にセンサーの稼働状況をダブルチェックするように指示したということです。

横浜市の粟屋しらべ高齢健康福祉部長は「起こってはいけない事故が起きてしまったという認識だ。二度とないように取り組んでいく」としています。