大相撲 稽古総見 小結昇進の大の里が順調な調整ぶり 国技館

今月12日に初日を迎える大相撲夏場所を前に、横綱審議委員会の稽古総見が一般に公開され、新たに小結に昇進した大の里が大関陣と稽古を行い、順調な調整ぶりを見せました。

稽古総見は年に1回、一般に公開されていて、東京 両国の国技館に集まった大勢のファンの前で力士たちが稽古を行いました。

このうち、西の小結に昇進し、夏場所を新三役で迎える大の里は、大関 豊昇龍や霧島などと合わせて10番相撲を取る稽古を行いました。

このうち、豊昇龍とは4番続けて相撲を取って、持ち味の、身長1メートル90センチを超える体格を生かした前に出る相撲で豊昇龍を寄り切るなどファンを沸かせ、大関陣相手に6番取って3勝3敗と実力を示しました。

また、元横綱の祖父のしこ名を襲名した琴櫻は10番相撲を取って、四つに組む相撲のほか、力強く押し出す相撲も見せて6勝4敗と順調な調整ぶりを見せていました。

一方、先場所、腰のけがで途中休場した横綱 照ノ富士は土俵の周りでしこやすり足をしたものの、相撲を取る稽古は行いませんでした。

夏場所は今月12日に国技館で初日を迎えます。

大の里「上位と相撲を取って自信になった」

新小結の大の里は「巡業中はまったく大関陣と稽古できなかったので、飲み込まれることなく自分の稽古ができた。上位と相撲を取って自信にもなった」と話していました。

照ノ富士「調子がよくなかった」

相撲を取る稽古をしなかった横綱・照ノ富士は「稽古はしようと思っていたが、調子がよくなかった。詳しくは言えない」と話しました。

夏場所に向けては「その日その日に体と相談してやれることをやっていくしかない」と話していました。