連休で家に戻る被災者にボランティアのニーズ聞き取り 珠洲市

能登半島地震で建物に大きな被害が出た石川県珠洲市で、片づけなどで家に戻る被災者も増える大型連休の時期にボランティアのニーズを聞き取る調査が行われています。

地震で7000棟余りの住宅被害が出た珠洲市では、壊れた住宅に残された家具の片づけなどが課題となっていて、社会福祉協議会から派遣された労働団体のメンバーが住民の要望を聞き取る調査を先月から進めています。

2日は、担当者が2人1組で1軒1軒歩いて訪問し、住民からがれきの撤去やゴミの運び出しを手伝ってほしいといった要望を聞き取っていました。

住民の50代の女性は「建物を撤去するときに中の物を運び出さないといけないと言われている。できることは自分たちでやろうと思ってしまうので、自分からは頼みにくいが、解体前に荷物を運び出してもらえると助かります」と話していました。

1日に20人の体制で400軒ほどの住宅を調査していますが、住民と接触できる機会が少ないということで、大型連休の時期に合わせて片づけなどで家に戻る人たちからできるだけ多くの要望を聞きとったうえで、ボランティアの派遣につなげたいとしています。

調査にあたった担当者は「連休中に家族が帰省することもあるので、訪問したときに会えるチャンスが高くなる。どこから手をつけていいか途方に暮れている人も多く、われわれにできることは限られているが、話を聞くことで少しでも何か役に立てればと思ってます」と話していました。