UCLAでイスラエル抗議デモ 激しい衝突で警察出動する事態に

全米の大学で、イスラエルによるガザ地区への攻撃に抗議するデモが広がる中、西部カリフォルニア州の大学では、攻撃に抗議する人々とそれに反対する人々の間で激しい衝突が起きて警察が出動する事態となり、緊張した状況が続いています。

UCLA=カリフォルニア大学のロサンゼルス校のキャンパスでは、学生などがテントを張り、先月(4月)25日からイスラエルによるガザ地区への攻撃への抗議を続けています。

この場所で現地時間の30日深夜、イスラエルに抗議する人たちとこの抗議活動に反対する人々との間で激しい衝突が起きました。

現場で撮影された映像には、集まった人たちが棒を使って殴り合ったり、スプレーを吹きかけたりして、激しく衝突し、騒然とした状況になりました。

ただ、けが人が出ているのかどうかなど、詳しい状況は、今のところわかっていません。

こうした事態をうけて、ロサンゼルス市のバス市長は声明を出し、「UCLAで発生した暴力は、絶対に許されないものだ」として非難するとともに、警察を配置したことを明らかにし、緊張した状況が続いています。

中東でイスラエルとパレスチナの衝突が続く中、全米の大学でイスラエルに抗議する活動が広がっています。

このうち、東部ニューヨークにあるコロンビア大学では30日夜、大勢の警察官が大学の建物に入り、デモの参加者を強制排除する措置をとっています。