武豊火力発電所火災 “燃料運搬で生じた粉じんに着火”が原因

ことし1月、愛知県武豊町の火力発電所で発生した火災について、運営する電力会社の「JERA」は大量のバイオマス燃料を運搬する際に生じた粉じんに設備の摩擦による熱で着火したことなどが原因だったと発表しました。

愛知県武豊町にある「武豊火力発電所」では、ことし1月31日に爆発音とともに火災が発生し、けが人はいなかったものの発電所は現在も稼働を停止しています。

この火災について、発電所を運営する電力会社「JERA」は1日、調査結果を発表しました。

それによりますと、今回の火災はバイオマス燃料の「木質ペレット」を一時的に貯蔵する設備の上部で発生したとしています。

そのうえで、大量の「木質ペレット」をベルトコンベヤーによって高速で運搬したことで多くの粉じんが発生し、それにベルトの摩擦による熱で着火したことなどが火災の原因だったとしています。

「JERA」では来月末をめどに再発防止策をまとめるとしていますが、現時点で発電所の復旧の見通しは立っていないということです。

一方、東海地方などで送配電を行っている中部電力パワーグリッドによりますと、「武豊火力発電所」が停止している状況でも今のところ、管内の電力の安定供給に支障はないとしています。