パドレス ダルビッシュ有 復帰登板で5回無失点 今季初勝利

首の張りのためけが人リスト入りしていた大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手は4月30日、レッズ戦で復帰登板し5回を無失点に抑えて今シーズン初勝利をあげました。これでダルビッシュ投手は日米通算200勝まであと3勝としています。

ダルビッシュ投手は30日、パドレスの本拠地サンディエゴで行われたレッズとの試合に先発登板しました。

首の張りのためけが人リスト入りしていたことからこれが4月14日以来の登板となったダルビッシュ投手はキレのある変化球でコーナーを突いて三振を奪うなど、ヒットを許さず上々の立ち上がりを見せました。

3回は、2アウト二塁三塁とピンチを招きましたが、ここも変化球を低めにコントロールして内野ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けました。

安定したピッチングを見せたダルビッシュ投手は1点リードの5回まで投げて無失点と好投し勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りました。

球数は70球、奪った三振が3つ、打たれたヒットが3本でフォアボールはありませんでした。

パドレスは5回ウラ、打線が4点の追加点をあげ、6対4となった7回途中からは松井裕樹投手が4人目として登板し、三振2つを奪うなど1回と3分の2イニングを投げてヒットなしの無失点と好投しリードを守りました。

試合はパドレスがそのまま6対4で勝ちダルビッシュ投手は今シーズン初勝利をあげました。

これでダルビッシュ投手は日米通算200勝まであと3勝としています。

ダルビッシュ「あと3つ積み重ねていきたい」

ダルビッシュ投手は、マイナーでの調整などを行わずにマウンドに上がったということで「きのうの時点では、実戦もなく『あす大丈夫かな』と思っていたが、きょうになると全くそんなことは考えずいつもどおりにバッターのことを勉強して集中して入った」と話していました。

去年7月29日以来の勝利で、日米通算197勝となったことについては「勝ちがつくことはとても限定的なものなので何とも言えないが、チームが勝つときはいつもうれしい。試合が終わって、音楽がクラブハウスで流れていてみんなが笑顔でいるところを見るとすごくうれしく感じる。とにかく日々、どうやったらもっとうまくなれるかということを考えながら、あと3つ積み重ねていきたい」と残り3勝に迫った200勝を見据えていました。

松井「何とか抑えにつなげて勝てたのでよかった」

松井投手は、「変化球がよかったので、それを軸に何とかアウトを取っていくことができた」と1人のランナーも出さず5つのアウトを奪ったピッチングを振り返りました。

また、ダルビッシュ投手の今シーズン初勝利がかかる中でのリリーフとなったことについては「それが中継ぎの使命というか、大事な勝ちを背負って投げるということが仕事なので何とか抑えにつなげて勝てたのでよかった。本当にうれしいです」と笑顔でした。