能登半島地震から4か月 大学受験に臨んだ受験生の復興への思い

能登半島地震で被災するなか、大学受験に臨んで石川県から関西の大学に進学した女性2人が地震から4か月となる今の復興への思いを語りました。

七尾市の七尾高校に通っていた村井遥奈さんと、酒井優里さんは、ことしの元日の地震発生当時、12日後に「大学入学共通テスト」を控えた受験生でした。

2人は、自宅が壊れたり勉強時間が大幅に減ったりする中で、励まし合いながら休校中の高校の自習室で一緒に勉強して受験に臨み、この春、関西の別々の大学に進学して新たな一歩を踏み出していました。

一方、被災した自宅や親の職場の復旧作業は進んでいないということで、地震から4か月となる今、2人は地元の復興への思いを語りました。

酒井さんは「私は石川を離れて、今は不自由なく生活していますが、地元には、まだ今までどおりの生活ができない方や、不安を抱えながら生活している方がたくさん残っていると思うので、一日でも早く元どおりの生活に戻れたらいいなと思っています」と話していました。

また、村井さんは「まだ元の生活に戻れていない方に支援が行き届くことを、ずっと願っています。私が普通に生活できているのも、いろいろな人のおかげなので、感謝して大学生活を送っていきたいです」と話していました。