日本航空石川 東京で3週間遅れ始業式 知事“来年 元の校舎に”

能登半島地震で被災し東京 青梅市に一時的に校舎を移転している日本航空高校石川で3週間遅れの始業式が行われ、視察に訪れた石川県の馳知事が来年4月に輪島市の元の校舎に戻れるようしたいという考えを伝えました。

石川県輪島市にある日本航空高校石川は能登半島地震で被害を受け、4月から東京 青梅市の、使われていない大学の校舎に拠点を移していて、4月30日は3週間遅れの始業式が行われました。

来賓として出席した石川県の馳知事が生徒らおよそ600人を前にあいさつし、現在、復旧復興に対応している人たちの宿泊場所に使っている輪島市の元の校舎について「来年4月に皆さんが戻れるように校舎をお返ししたい」と述べ、県として準備を進める考えを示しました。

始業式に先立ち、馳知事は生徒が住む仮設の寮を視察し、生活環境などについて説明を受けていました。

視察のあと馳知事は「皆さんには1日でも早く輪島に戻ってきてほしい。復旧復興に携わる人の宿泊や食事は地元の事業者で対応できるよう調整を進めたい」と述べました。

日本航空学園の梅澤重雄理事長は「教職員も被災しており、1年後に全員が戻れるかはわからないが、可能な学科や部活動から輪島に戻っていきたい」と話していました。