“イスラエル軍のラファへの空爆で22人死亡” 戦闘休止交渉も

イスラエル軍は、ガザ地区南部のラファへの空爆を繰り返していて、パレスチナのメディアは29日も空爆によって子どもを含む22人が死亡したと伝えています。

一方、戦闘の休止や人質の解放に向けた交渉も進められていて、29日にはイスラム組織ハマスの代表団が仲介役のエジプトと協議すると報じられているほか、アメリカのブリンケン国務長官も中東を訪問するなど、働きかけを強めています。

イスラエル軍は、ガザ地区南部のラファに空爆を行っていて、パレスチナのメディアは、住宅3棟が爆撃され、少なくとも22人が死亡したと29日伝えています。

ガザ地区の保健当局によりますとこれまでの死者は、3万4488人に上ったということです。

イスラエルは、多くの避難者を含めおよそ120万人が暮らすラファへの地上作戦に向けて準備を行っています。

一方、エジプトなどの仲介で、イスラム組織ハマスと戦闘の休止や人質の解放に向けた交渉も進めていて、合意が成立すれば地上作戦を見合わせるとの立場を示しています。

イスラエルのメディアによりますと、交渉では第一段階として、ハマス側にとらわれている人質33人を解放する案が検討されているということで、29日にはハマスの代表団がエジプトを訪れ、協議すると報じられています。

また、アメリカのブリンケン国務長官も関係国と協議するため、サウジアラビアを訪れていて、このあとヨルダンやイスラエルも訪問する予定で、働きかけを強めています。