地震で被災 高知 宿毛で恒例の産業祭 特産品などに多くの人

4月17日の震度6弱の地震で被災した高知県宿毛市で恒例の産業祭が開かれ、多くの人が特産品などを買い求めていました。

宿毛市の総合運動公園の会場には、地元特産のかんきつの「小夏」やいちご、それに鮮魚などを販売する50近くのブースが並びました。

このうち、宿毛湾で29日朝に水揚げされた地元で「ビンタ」と呼ばれるキハダマグロやカツオ、それにイシダイなどを通常の半値ほどで販売するブースでは、訪れた人たちが次々と魚を買い求めていました。

また、公園の中にある体育館では、市制70周年を記念して地元出身の元関脇でタレントの豊ノ島さんなど、人気の元アスリートたちによるトークショーも開かれ、500人余りの市民が集まりました。

この中で、豊ノ島さんは4月17日の地震について、「東京にいたが、緊急地震速報を見てすぐにテレビをつけた。幸い、津波がなかったのでよかった」と話していました。

会場には、4月17日の四国の地震や能登半島地震の被災地を支援するための募金箱も設置され、訪れた人たちが募金をする姿も見られました。

高知県土佐清水市から訪れた70代の男性は、「鮮魚の即売会のブースでキハダマグロを買いました。このイベントをきっかけに宿毛が元気になって欲しい」と話していました。