北海道 根室 軽トラックにヒグマが衝突 乗っていた2人けがなし

北海道東部の根室市で28日、林道を走っていた軽トラックに道路脇から出てきたヒグマが衝突しました。

軽トラックに乗っていた2人にけがはありませんでしたが、警察は衝突する様子が映ったドライブレコーダーの映像を報道機関に公開して山菜採りなどで山に入る際には対策を行うよう呼びかけています。

警察によりますと、28日午後1時ごろ、根室市東梅の林道で、山菜採りに訪れた50代の男性が軽トラックを運転していたところ道路脇からヒグマが飛び出してきて、車と衝突しました。

警察が報道機関に公開した軽トラックのドライブレコーダーの映像には、林道の右側からクマが突然現れて、車に体当たりしたあと、フロントガラスに前足を振り下ろしている様子が記録されています。

また映像には、このクマが現れる直前に、林道の左側で子グマとみられる黒い影が走っていく様子も映っています。

警察によりますと、軽トラックを運転していた男性と乗っていたもう1人にけがはありませんでしたが、軽トラックのフロントガラスにひびが入ったほか、ワイパーやバンパーが壊れたということです。

現場は釧路市と根室市を結ぶ道道142号線から北に分かれる林道を1キロほど進んだ場所です。

警察は、山菜採りなどで山に入る際には、事前に市町村などが公開しているクマの出没情報を確認し、山では複数人で行動するなど、対策を行うよう呼びかけています。