戦闘続くガザ地区 “イスラエル軍がラファを空爆 19人死亡”

激しい戦闘が続くガザ地区で、中東の衛星テレビ局アルジャジーラはイスラエル軍が南部ラファを空爆し、これまでに19人が死亡したと伝えました。29日にはイスラム組織ハマスの代表団がエジプトで人質の解放などに向けた協議を行うとも伝えられていて、交渉の進展が焦点となっています。

ガザ地区ではイスラエル軍による攻撃が続いていて、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、イスラエル軍が地上侵攻を行う構えを見せるガザ地区南部ラファで3棟の住宅に空爆があり、これまでに19人が死亡したと29日、伝えました。

一方で、ガザ地区で深刻な人道状況が続く中、今月初め、ガザ地区での食料支援の活動中にイスラエル軍による攻撃でスタッフ7人が死亡し、活動を中断していた国際的なNGO「ワールド・セントラル・キッチン」は28日、活動を再開すると発表しました。

NGOは、「飢餓の危機の中、活動を終わらせるのか、支援活動の関係者や民間人が脅迫され、殺されていることを知りながら、活動を続けるのか決断を迫られた。人々に食料を提供するという私たちの使命を継続していかなければならない」としています。

また、今後およそ800万食分の食料を載せた276台のトラックをラファ検問所から搬入する準備をしているほか、海上からの輸送も行う予定だということです。

ガザ地区をめぐっては、アメリカのブリンケン国務長官が再び中東を訪れるほか、ハマス側の代表団も29日にエジプトを訪れ、戦闘休止と人質解放などについて協議をすると伝えられていて、交渉の進展が焦点となっています。