乗客7人死亡 関越道 高速ツアーバス事故から12年

群馬県藤岡市の関越自動車道で乗客7人が死亡した高速ツアーバスの事故から29日で12年となり、現場近くには事故が発生した時刻にあわせて遺族などが訪れ犠牲者を悼みました。

2012年4月29日の早朝、藤岡市の関越自動車道で、石川県から千葉県に向かっていた高速ツアーバスが道路脇の壁に衝突し、乗客7人が死亡、38人がけがをしました。

事故から12年となる29日、遺族などおよそ30人が事故が発生した時刻にあわせて現場近くを訪れ、献花台に花を手向けて犠牲者を悼みました。

事故で母親の直美さん(当時44)を亡くした石川県能登町出身の山瀬俊貴さん(31)は群馬県で警察官になり、高速道路での取り締まりなどにあたっています。

山瀬さんは「12年がたっても、事故で家族を亡くしたことはつらいことです。警察官として事故が少しでも減るような活動ができればと強く思っています」と話していました。

また、母親の郁子さん(当時49)を亡くし、自身も大けがをした富山県高岡市の林彩乃さん(35)は「1年1年たつごとに心境が変わってきていますが、ここに来ることが心の整理につながっています」と話していました。