円相場(外国為替市場) 1ドル=158円台前半で取り引き

週明け29日の外国為替市場では、先週、急速に進んだ円安水準から円を買い戻す動きも出て円相場は1ドル=158円台前半で取り引きされています。

29日は日本は祝日ですが、海外の外国為替市場では通常通り取り引きが行われています。

円相場は先週26日のニューヨーク市場で一時、およそ34年ぶりに1ドル=158円台半ばまで値下がりしましたが、週明けの29日の外国為替市場では日本時間の早朝にやや円を買い戻す動きが見られました。

しかし、その勢いは続かず、再び円売りが強まって1ドル=158円台前半で取り引きされています。

市場では、日銀が先週の金融政策決定会合でいまの政策を維持したことや植田総裁の記者会見での発言を受けて、日銀の追加の利上げには時間がかかるという観測が広がっています。

またアメリカではインフレの根強さを示す経済指標の公表が相次いでいることから、FRB=連邦準備制度理事会の利下げが遅れるとの見方も改めて広がっていて、日米の金利差が意識され円を売ってドルを買う動きが出やすくなっています。

急速に円安が進む中、市場では日本政府・日銀が円安に歯止めをかけるために市場介入に踏み切るかどうかに関心が集まっています。