地震被害の石川 輪島の神社で縁日 多くの子どもたちでにぎわう

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の神社で、大型連休にあわせて縁日が開かれ、多くの子どもたちでにぎわいました。

輪島市河井町の重蔵神社で開かれた縁日は、地震の影響で自由に遊べる場所が限られる中、子どもの居場所を作ろうと、市内の母親たちが企画しました。

境内にはボールすくいや輪投げ、それにヨーヨーなどの出店が並び、多くの親子連れでにぎわいました。

輪島市から津幡町に2次避難している小学4年生の男の子は「久しぶりに友達と会えました。一緒に遊べてうれしいです」と話していました。

また、輪島高校の吹奏楽部が地震のあと初めて観客の前での演奏を披露し、会場を盛り上げました。

吹奏楽部は、高校に避難していた人たちを支援する団体が音楽室を使っていたため練習できない状態が続いていましたが、団体が引き上げ、今月から活動を再開したということです。

輪島高校3年で吹奏楽部部長の大向喜子さんは「みんなを元気づけたいと楽しい曲を選びました。練習してきたことを聞いてもらえる喜びを実感できました」と話していました。

縁日を企画した岡垣未来さんは「子どもたちの笑顔が見られてホッとしています。いま輪島では、子どもたちが安心して遊べる場所が限られる状況ですが、子どもたちのための居場所づくりに取り組んでいきたいです」と話していました。