吉田正尚 6試合ぶり先発出場で今季初の4安打 チームも大勝

大リーグ、レッドソックスの吉田正尚選手は27日のカブス戦に6試合ぶりに先発出場し、今シーズン初めての4安打をマークする活躍でチームも大勝しました。

5試合連続で先発メンバーから外れていた吉田選手は本拠地のボストンで行われたカブス戦に6番・指名打者で6試合ぶりに先発出場しました。

先頭バッターで迎えた2回の第1打席は低めのストレートを捉え、グリーンモンスターと呼ばれる左中間のフェンスを直撃する当たりで、出場3試合ぶりのヒットを打ちました。

4回の第2打席も先頭バッターで迎えライト前ヒットで出塁したあと犠牲フライで生還しました。

5回の第3打席はノーアウト一塁二塁からサードゴロに倒れましたが、ランナーはそれぞれ進塁し、後続がつながってチームはこの回一挙6点を加えました。

先頭バッターで迎えた7回の第4打席は変化球を鋭く捉えた当たりがセカンド強襲のヒットとなり、このあとのツーランホームランでホームを踏みました。

さらに11対0と大量リードした8回の第5打席は、2アウト一塁二塁の場面でこの回から急きょマウンドに上がった野手のスローボールをはじき返し、左中間へのタイムリーツーベースを打って今シーズン初の4安打をマークしました。

吉田選手は5打数4安打1打点、3得点の活躍で、日米通算500得点も達成し打率は2割6分9厘に上がりました。

試合は21本のヒットを集めたレッドソックスが17対0で大勝しました。

「結果が出たことにはほっとしている」

試合前の時点で打率2割3分3厘とここまで調子が上がらず、6試合ぶりの先発出場となった吉田選手は「一喜一憂せずにじゃないが、まだまだうまくなれると思いながら、試合でいい結果を出せように毎日準備していた。結果が出たことにはほっとしている」と率直な心境を話しました。

2回の第1打席に156キロのストレートを捉えたレフトフェンス直撃のヒットがいちばん感触がよかったということで、「まっすぐをしっかりと逆方向に弾き返すことができて そこはひとつよかった。ライナー性の当たりを引き続き打てていければいいと思う」とバッティングの復調に手応えをつかんでいる様子でした。

昨シーズンは主にレフトでプレーしていましたが今シーズンは指名打者での起用がメインに変わり、バッティングの不調に伴って出場機会が減っている現状については「自分で左右できない事はどうしようもない。ベストを尽くすというのは簡単な言葉だが、試合に出た以上は責任を持ってチームに貢献できるようにと思っている」と前向きに話していました。