ロシア軍 ウクライナ軍 双方がエネルギー関連施設を攻撃

ウクライナのエネルギー関連施設への攻撃を激化させているロシア軍は、27日にかけてウクライナの発電所に被害を与える一方、ウクライナ軍はロシア国内の製油所を攻撃しました。

ウクライナのエネルギー省などによりますとロシア軍は27日にかけてウクライナ東部のドニプロペトロウシク州などを攻撃し、4つの発電所が深刻な被害を受けたということです。

一方、ロシアの通信社によりますとロシア南部のクラスノダール地方の製油所が27日にかけてウクライナ軍の無人機による攻撃を受け、一部で操業ができなくなったということです。

ウクライナメディアは情報筋の話としてウクライナの保安局が無人機攻撃を行ったと伝えています。

ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、ロシアの独立系メディア「ビョルストカ」は25日、ウクライナからの帰還兵による凶悪犯罪が相次いでいると伝えました。

それによりますと、報道や裁判記録といった公開情報をもとに独自に集計した結果、過去2年間に帰還兵が起こした殺人事件は55件で、76人が殺害されたとしています。

被害者のうち44人は、従軍を条件に恩赦を受けた元受刑者の帰還兵による犯行の犠牲になったということです。

ロシアでは、民間軍事会社「ワグネル」が、受刑者に対し「半年間戦えば恩赦を受けられる」などと言って兵士になるよう勧誘していたとされています。

「ビョルストカ」は、実際に起きている事件の数は、さらに多いとみられるとして、元受刑者の帰還兵が再び犯罪を犯している実態が明らかになったと伝えています。