米仏比 南シナ海で初の共同訓練開始 中国を念頭に連携強化

フィリピン軍は、南シナ海でアメリカとフランスの3か国による初めての共同訓練を開始したと発表しました。フィリピンは今月上旬にも日本とアメリカなど4か国で共同訓練を行っていて、南シナ海で威圧的な行動を強める中国を念頭に同志国との連携を強化しています。

フィリピンでは、今月から1万6000人余りが参加するアメリカ軍との定例の合同軍事演習が行われていて、ことしはインド太平洋地域に多くの海外領土を持つフランスも初めて海軍のフリゲート艦を派遣しました。

フィリピン軍の発表によりますと、3か国の艦船あわせて4隻は25日、西部パラワン島を出港し、5日間にわたる共同訓練を開始したということです。

訓練が行われるのは、南シナ海の南沙諸島、英語名スプラトリー諸島にあるフィリピンの排他的経済水域の内側で、3か国の艦船が互いに通信を交わすほか、甲板での航空機の発着も行い、相互運用性の向上をはかることにしています。

フィリピンは今月上旬にも南シナ海で日本やアメリカ、それにオーストラリアの4か国で共同訓練を行っていて、フィリピンの船舶に放水銃を発射するなど威圧的な行動を強める中国を念頭に同志国との連携を強化しています。