台湾 立法院の最大野党トップら中国へ

台湾の議会、立法院の最大野党・国民党のトップらが、26日、中国の北京に向かいました。民進党政権の高官は「頼清徳 次期総統の政権運営を妨げるため、中国が国民党への働きかけを強めている」とみています。

北京に向かったのは、立法院の国民党のトップの傅※コンキ氏ら、あわせて17人の立法委員です。

傅氏らは詳しい予定を明らかにしていませんが、28日までの滞在中に中国の高官とも会うとみられています。

今は立法院の会期中で、傅氏は4月の地震で大きな被害が出た花蓮県の選出でもあることから、与党・民進党などが今回の訪問を批判しています。

これに対して傅氏は、台湾の農水産物の輸出拡大や中国からの観光客の誘致などを訪問の目的として挙げ、「台湾の新しい民意、国会の第1党の代表として、『平和の旅』『氷を砕く旅』に出て、8年間断絶した台湾海峡両岸の関係を元に戻したい」と主張しています。

中国と国民党の交流は活発で、4月10日に習近平国家主席と馬英九前総統が会談したほか、関係者によりますと、国民党の党首の朱立倫主席も訪中の要請を受けているということです。

民進党政権の高官は「頼清徳次期総統の政権運営を妨げるため、中国が立法院で第1党となった国民党への働きかけを強めている」とみています。

※「コン」は「山」へんに「昆」
 「キ」は「くさかんむり」に「其」