「リフォーム詐欺」被害相談急増 警視庁が防犯ステッカー配布

屋根の無料点検を持ちかけ、不要な修理工事で金をだまし取る「リフォーム詐欺」の被害相談が急増する中、警視庁は飛び込み営業を防ぐ防犯ステッカーを新たに作成し、配布を始めました。

都内では、「リフォーム詐欺」の被害相談が急増していて、警視庁に寄せられた去年1年間の相談は、おととしの2.5倍に上っています。

警視庁は対策を強化するため、防犯ステッカーを新たに作成し、26日、警察官が都内の住宅を訪問してステッカーを渡し、注意を呼びかけました。

被害相談の中では、業者から「近くを通ったら屋根が壊れているのが見えた」などと言われ、その場で点検や高額な工事を勧められるケースが多いということで、ステッカーには「飛び込み営業お断り」、「悪質業者は録音して通報します」と書かれています。

悪質な業者の訪問そのものを抑止するねらいで、ステッカーを受け取った女性は早速インターホンに貼り付けていました。

住人の女性は「近所でも似たような訪問を受けたという話を聞きました。町内会みんなでステッカーを貼ることで、防犯意識の高い地域だとアピールし、被害を防いでいきたい」と話していました。

警視庁生活安全総務課の二宮健 課長は「突然の訪問を受けても、その場で点検させたり、契約したりせずに、不審に感じたらすぐに警察に相談してほしい」としています。