東京23区 4月の消費者物価指数 前年同月比 1.6%上昇

東京23区の4月の消費者物価指数は、速報値で、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、前の年の同じ月より1.6%上昇しました。上昇率は、東京都による高校授業料の実質無償化などが影響し、前の月、3月と比べると0.8ポイント縮小しました。

総務省によりますと、東京23区の生鮮食品を除いた4月の消費者物価指数は速報値で、2020年を100とした指数で106.4となり、前の年の同じ月より1.6%上昇しました。

上昇率は前の月の2.4%から0.8ポイント縮小し、1%台となるのはことし1月以来3か月ぶりです。

東京都が、4月から高校の授業料について、支援の所得制限を撤廃して実質無償化したことが上昇率を押し下げた形で、私立の「高校授業料」は前の年の同じ月より61.7%下落しました。

また、「生鮮食品を除く食料」は、3.2%の上昇で、上昇率は前の月より1.4ポイント縮小し、去年8月以降、9か月連続で伸びが鈍化しました。

値上がりしたものをみると
▽「調理カレー」が19.2%
▽「せんべい」が17.4%
▽「牛乳」が8.6%
▽輸入の「牛肉」が7.2%
▽「あんパン」が6.6%それぞれ上がっています。

東京23区の指数は全国に先立って公表されることから、先行指標として注目されています。

全国の4月の指数は5月24日に公表されます。