岸田首相 生成AIめぐり OECD会合で国際的枠組みの創設表明へ

生成AIをめぐり、岸田総理大臣は5月、フランスで開かれるOECD=経済協力開発機構の会合にあわせて、活用の推進と課題解決に向けたルールづくりを議論する国際的な枠組みの創設を表明する方向で調整を進めています。

岸田総理大臣は、5月上旬にフランス、ブラジル、パラグアイの3か国を歴訪する予定で、フランスではOECDの閣僚理事会に議長国として出席します。

これにあわせて岸田総理大臣は、生成AIをめぐり、活用の推進と課題解決に向けたルールづくりを議論する国際的な枠組みの創設や、偽情報対策として世界的に検討が行われているネット上の記事や広告などに発信者の情報を付与する技術の実用化を支援することを表明する方向で調整を進めています。

一方ブラジルでは、来年、気候変動対策を話し合う国連の会議「COP30」が開催されることも踏まえ、温暖化対策としてアマゾンの森林保護について支援強化を打ち出すことを検討しています。

具体的には、農地開発のための森林破壊の抑止や荒廃した土地の復旧に向け、基金への拠出を行う案などが出ていて、支援を通じて「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や途上国の筆頭格であるブラジルとの連携強化を図りたい考えです。