「SMILE-UP.」がBBCに抗議の文書 “発言が趣旨と異なる使用”

ジャニーズ事務所から社名を変更した「SMILE-UP.」は、イギリスの公共放送BBCが先月放送した創業者の性加害問題に関する番組の中で、東山紀之社長のインタビューが発言の趣旨とは異なって使われたなどとしてBBCに抗議するとともに訂正と謝罪を求める文書を送ったことを明らかにしました。

これは「SMILE-UP.」が25日、ホームページで明らかにしました。

それによりますとイギリスの公共放送BBCが先月放送したジャニー喜多川氏による性加害問題に関する番組の中で、東山社長の発言が趣旨とは異なって使われたなどとしています。

番組では記者が、性加害の被害者をひぼう中傷する人たちに対し「直接呼びかけてほしい」と東山社長に問いかけた際、東山社長は「言論の自由もあると思うんですね。僕は別に誹謗中傷を推奨しているわけでもなく、たぶんその人にとっては正義の意見なんだろなと思う時もあります」などと述べていましたが「なるべくなら誹謗中傷は無くしていきたいと僕自身も思っています」と続けて発言した部分が省略されたとしています。

また「言論の自由もある」という発言についても、放送前にBBCに対し書面で「一般論として、誹謗中傷をする人たちがそのような反論を楯にしがちであり、対策を進めることは相当な難しさがある」ことを述べたもので「発言の一部のみを切り取って放送されることがないよう」に説明していたということで、BBCが「発言を意図的にゆがめて放送した」などとして、大変遺憾だとしています。

こうしたことなどから「SMILE-UP.」は、BBCに対し、厳正に抗議し訂正と謝罪を含む対処を求める文書を送付したとしています。

BBC「しかるべき時期に回答」

ジャニーズ事務所から社名を変更した「SMILE-UP.」が、BBCに訂正と謝罪を求める文書を送ったことについて、BBCの広報担当者は25日、声明を発表し、「われわれは苦情を確かに受理し、しかるべき時期に回答する」としています。