遮断機と警報機ない「第4種踏切」群馬県 3~5年で原則廃止へ

群馬県高崎市の遮断機と警報機がない「第4種踏切」で9歳の女の子が列車にはねられて死亡した事故を受け、県はすべての「第4種踏切」について今後3年から5年をかけて原則、廃止し、難しい場合は遮断機と警報機がともにある「第1種踏切」に切り替えていくことを明らかにしました。

今月6日、高崎市にある上信電鉄の遮断機と警報機がない「第4種踏切」で、9歳の女の子が列車にはねられて死亡しました。

この事故を受けて群馬県は、県内に74か所ある「第4種踏切」を原則、廃止し、難しい場合は、遮断機と警報機がともにある「第1種踏切」に切り替える方針を明らかにしています。

そして、25日、その具体的なスケジュールを示しました。

それによりますと、ことし9月末までに鉄道事業者や市町村と調整などを行い、対象の踏切ごとの対策の方針を決めて公表します。

そのあと、来年からは廃止が決定した踏切について速やかに手続きや工事を行い「第1種踏切」に切り替える場合は、国からの補助金を受けられるように速やかに手続きを行うとしています。

そして、3年から5年かけて2029年までには、すべての工事を完了させることを目標にしています。

県は「廃止に向けて対策全体の取りまとめや市町村へ個別の支援を行うほか、国には柔軟に対応してもらえるように交渉していく」としています。