タイで日本人男性の切断遺体 男2人は特殊詐欺グループだったか

タイの首都バンコク近郊で日本人男性の切断された遺体が見つかった事件で、タイの警察は殺人などの疑いで逮捕状をとった日本人の男2人が特殊詐欺グループのメンバーだったとみて行方を追っています。

今月19日、タイの首都バンコク近郊のノンタブリ県で切断された遺体の一部が袋に入った状態で見つかり、その後、現場から数百メートル離れた場所で銃弾によるものとみられる穴があいた頭の骨なども見つかりました。

タイの警察によりますと、遺体は日本人の椛島良介さん(47)で、先月下旬に殺害され、遺棄されたとみています。

警察は殺人などの疑いで加藤拓也容疑者(49)と鈴木浩斗容疑者(27)の逮捕状をとって行方を追っていますが、事件のあと、隣国ラオスとの国境にあるタイ東北部の県で2人の姿を確認したということで、詳しい足取りを調べています。

椛島さんと容疑者2人が乗る車を運転し、その後、拘束されたタイ人の男は「3人が車の中で口論になったあと、1人が銃で殺害された」と話しているということです。

タイの警察は、日本人の容疑者2人は暴力団関係者で、特殊詐欺グループのメンバーだったとみていて、事件の詳しい経緯を調べています。