石川県警に発電機を贈呈 災害時の速やかな信号機復旧へ

能登半島地震のあと被災地では大規模な停電が発生し、多くの信号機が機能しなかったことを受け、災害時、速やかに信号機を復旧させられるよう石川県警察本部に新たな発電機が贈られました。

発電機を寄贈したのは全国の信号工事の業者で作る「全信工協会」です。

25日、金沢市の県警察本部で贈呈式が行われ、新たな発電機20台が贈られました。

このあと、近くの交差点で、信号機が停電で動かなくなったという想定で訓練が行われ、警察官10人が持ち運び可能な発電機を使って信号機を復旧させる手順を確認していました。

能登半島地震のあと、県内では奥能登地方を中心に信号機150機ほどが停電で機能しなくなりましたが、石川県警が各警察署などに配備していた発電機は合わせて52台だったということです。

さらに、地震で道路が寸断され被災地に発電機を運ぶことができなかったため、現地の警察官が手信号などで対応にあたったということです。

石川県警察本部交通規制課の橋本則夫次席は「信号機が機能しなくなることによって渋滞発生や交通事故の危険性が高まります。新たな発電機は能登方面を中心に配備して停電の発生に備えたい」と話していました。