秋田市 昨夏の記録的大雨で空き家190棟以上が浸水 老朽化進む

去年7月に秋田県で降った記録的な大雨では、住宅に大きな被害が出ましたが、秋田市内では空き家にも被害が出て、浸水した空き家は少なくとも190棟以上にのぼることが、市の調査でわかりました。浸水した空き家の中には、急速に老朽化が進み悪臭などが問題となっているところもあるということで、市は所有者への支援などを検討するとしています。

去年7月の記録的な大雨で、秋田市では5800棟余りの住宅が浸水などの被害を受けました。

一方で、空き家も数多く水につかり、片づけや補修が行われないまま放置されているところも少なくないことから、秋田市が浸水被害にあった地区で調査を行った結果、浸水した空き家は、少なくとも193棟にのぼることがわかりました。

中には浸水被害がきっかけで住民が住宅を離れ、そのまま空き家になっているケースもあるとみられています。

放置された空き家は老朽化が急速に進み、倒壊の危険性が高まるおそれがあり、周辺の住民の間で悪臭など衛生面が問題となっているところもあるということです。

市はさらに調査を進めるとともに、所有者に放置しないよう指導したり、解体などを支援したりすることを検討するとしています。