ドジャース 大谷翔平 ツーベース3本2打点 チームの連勝に貢献

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が24日、ナショナルズ戦でツーベースヒット3本を打って2打点を挙げ、チームの連勝に貢献しました。

ドジャースは相手の本拠地、ワシントンでナショナルズと対戦し、大谷選手は2番・指名打者で先発出場しました。

ここ2試合連続でホームランを打つなど打撃好調の大谷選手は、1回の第1打席で150キロ台後半の速球を鋭く振り抜いて右中間を破るツーベースヒットで出塁し、後続のバッターのヒットで二塁からホームにかえって先制点をあげました。

2回の第2打席は1アウト一塁でファーストへの鋭いゴロがダブルプレーとなりました。

4回の第3打席はセンターフライ、6回の第4打席は空振り三振でした。

7対2で迎えた8回の第5打席は、1アウト二塁と得点圏にランナーを置いた場面で初球のボールが相手ピッチャーのワイルドピッチとなってランナーが三塁に進みチャンスが広がりました。

そして、4球目の速球を引っ張り再び右中間を破ってタイムリーヒットとなるこの日、2本目のツーベースでリードを広げました。

さらに9回は2アウト一塁三塁と再びチャンスで第6打席に入ると、今度はセンター後方のフェンスを直撃する大きな当たりのツーベースを打って追加点をあげました。

このあと大谷選手が、続くフリーマン選手のヒットでホームにかえりドジャースは11対2で勝って3連勝です。

大谷選手は、この試合6打数3安打2打点で連続試合ヒットを「9」に伸ばし打率を両リーグ通じてトップの3割7分1厘に上げました。

また、通算のツーベースヒットの数が「14」。

通算のヒット数を「39」としていずれも両リーグ通じてトップに立っています。

打撃成績 両リーグでトップに 長打の多さ際立つ

大谷選手は24日の試合終了時点で、以下の打撃成績で両リーグトップに立っています。

▽打率:3割7分1厘
▽長打率:6割9分5厘
▽ヒット数:39本
▽ツーベースヒット数:14本
▽出塁率と長打率を足した「OPS」:1.128

特に際立っているのが長打の多さで、ツーベースヒットの数は試合終了時点で2位に5本の差をつけています。

ロバーツ監督は試合後、大谷選手のバッティングについて、「彼は1人違うクラスにいる」と称賛したうえで、「平均打球速度の速さが彼のバッティングを別格の存在にしている。彼のバットから打たれたボールは、なにかふつうと違うことを起こすんだ」と話し、打球速度が肝になっていると指摘しました。

この日に打った3本のツーベースのうち、
▽1本目の打球速度は186キロ
▽2本目は170.1キロをマークしていて
打球のコースとしては単打もありえるところでしたが、鋭い打球が外野の守備の横を抜けて長打となりました。

23日の試合で打った「人生の中でもトップクラス」というホームランは、打球速度191キロで、大リーグで今シーズン最速、ドジャースでは、今シーズンここまでの打球速度の上位7本を大谷選手が占めるなど、群を抜いた打球速度の速さを見せています。

現段階で大谷選手自身の平均の打球速度は、過去6シーズンと比べて、もっとも速い状態で、この打球速度の速さがバッターに専念する今シーズン、大きなポイントとなりそうです。