大谷選手は24日、相手本拠地、ワシントンのナショナルズパークで行われるナショナルズとの試合前に報道陣の取材に応じました。
これまで行動をともにしていた水原元通訳が訴追されたことを踏まえてアメリカのメディアから「友人を失ったことで感じていることはあるか」と聞かれると、「まだ調査自体は続いているので、全部が終わったというわけではない。失ったという以上に、チームメートやチームに支えてもらっている。サポートしてくれている人たちがたくさんいるので、むしろ、そちらのほうがありがたい」と心境を話しました。
また「ロッカールームでの存在感が増しているように感じるが、通訳が変わったことで変化はあるのか」という質問には、笑顔で「新しい通訳がすばらしいのではないですか」と日本語で返答し、この答えを代理で通訳を務めているウィル・アイアトンさんが英語に訳していました。
大谷翔平「失った以上に支えてもらっている」水原元通訳に関し
大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が24日の試合前、元通訳で大谷選手の口座から不正に送金したとして訴追された水原一平容疑者などについて報道陣からの質問に応えました。大谷選手は「まだ調査自体は続いているので、全部が終わったというわけではない。失ったという以上に、チームメートやチームに支えてもらっている。むしろ、そちらのほうがありがたい」と心境を話しました。
記事後半では大谷選手の一問一答をお伝えしています。
《大谷選手 一問一答》
【アメリカメディア】
Q. きのうのホームランは自己最速、打った瞬間手応えはあったか?
大谷翔平選手
「そうですね、感覚的にも人生のなかでもトップクラスじゃないかなと思います」
Q. 手術してパワーも戻ってきて、打撃のよさで感じているところは?
「投球プログラムのリハビリはまだ続いてますけど、基本的に打撃はもう終わってはいるので、フィールドでどれくらい強度を高く保って毎試合出れるかというところに毎試合フォーカスしています」
Q. ピッチングに費やす時間が減って打撃に集中しやすい?
「時間的に余裕があるのはもちろんそうなので、体調管理しやすいのはそのとおりかなとは思いますけど、あまり考える時間が長すぎてもよくないのかなと思うので、基本的には練習時間であったりとかデータを見る時間というのは一緒にはしてます、例年と」
Q.過去にもバッティングだけの年は経験しているが、ことし成功している理由は?
「前回(2019年)はちょっとひざの方が、その期間ひざの不安が多かったので、そこが前回とはいちばん違う、ひじ以外は、なんていうんですかね、万全な状態ではあるので、そこが前回とは違うところかなと思います」
Q. ほかにバッティング好調の要因は?
「あまりその、新しいチームに来て新しい打線の中に入っているので、あまり自分の状態がどうのこうのというのを、気にしている余裕が今のところないかなと思うので、本当に勉強の途中かなという感じですかね」
Q. オフにトロントに行ったという報道もあり騒ぎがあったが、そのことに関してトロントのファンに対して気まずい気持ちなどはあるか?
「行った行かないに関しては僕がいちばんびっくりしていたので、そこは正直ファンの人と同じような心境でそのときいましたけど、実際に話もさせてもらいましたし、すばらしい球団だなというのは僕は個人的にもそうですけど感じてはいたので、ファンの人も含めて街も好きですし、なので行くこと自体は楽しみにしてるし、そこでプレーすることもすごく楽しみにしていますね」
Q. フライトのトラッキングは見ていた?(※当時、大谷選手がトロントにプライベートジェットで向かったという報道が流れた)。
「ニュース?言われてるなというか僕は乗ってないんだけどなというふうには感じていましたけど」
Q. 監督がストライクゾーンについて調整していると言っていたが変えたことは?
「監督とも話して、バッティングコーチもそうですけどね、毎日話しますし、基本的にバッティングコーチは動作的な問題がメインですけど、監督とはそういう、アプローチの面で話して、自分ももちろん納得する部分もありますし、はやい段階でそういうふうに対策を打つことで今後もプレーしやすくなるという話もしていたので、それはお互いに、よりゲームを作る上で高め合っていければなと思います」
Q. この数週間、クラブハウスで存在感を増しているように感じるが、通訳が変わったことによって変わった?
「どうなんですかね、新しい通訳がすばらしいんじゃないですか。(笑)(通訳のウィル・アイアトンさん)The new interpreter is probably pretty good.(笑)」
Q. 本当に通訳した?(笑)
(通訳)He said.(笑)
Q. 水原氏という友人がいなくなって感じたことはあった?
「まだ調査自体は続いているので、まだなんていうか、全部が終わったというわけではもちろんないですし、失った…、それ以上に、チームメートもチームもそうですけど、この件でもそうですけど支えてもらっている、サポートしてくれている人たちがたくさんいるので、むしろそっちのほうがありがたいなというか、そういうふうに思っている、感じる場面のほうが多いかなと思います」
Q. オフにはトロント以外にどの球団と話した?
「ここで、ここ、ここというふうにはもちろん言えはしないので、もちろん向こうが言う分にはね、僕の方からはかまわないですけど、シーズン中で向こうもチームとして動いていますし、迷惑がかかるかもわからないので、ここでは具体的なチーム名、ここ、ここというのは控えたいなと思っています」
Q. 佐々木麟太郎選手にはなにか助言は送った?
「助言はしていないですね、基本的に自分が選んだところがベストな選択だと思いますし、僕ももちろんそうやって、いろいろ決めてはきてはいるので、本人が納得して選んだというのがいちばん大事だと思うので、特に助言というのはないですかね」
Q. 監督のホームランの記録に近いが、それについては。
「できればね、きょうできればいちばんいいですけど、まあベストを尽くしたいと思います」
【日本メディア】
Q. きのうのホームラン、人生でトップクラスと話していたがどのあたりが?
「まあ打感というか、もちろん当たった、なんていうんですか、ポイントもそうですし、タイミング的にドンピシャだったかなと思います」
Q. 去年の打撃に戻った?それとも段階が1つ上に行った?
「段階は進んでいるとは思いますね、それはまぁ上に行けば上に行くほど伸び率みたいなものは当然下がってくるとは思いますけど、なんていうんですかね、んー細部の部分というか、細かい部分というのはまあ、ちょっとずつ上がってくるもんだと思うので、もちろん変える部分もありますけど、継続してこう、取り組んで伸ばしていくという部分もあるので、そこはどっちもかなとは思います」
Q. クリケットバットの練習は続けているのか?
「んー、それは練習の一環ではあるので、んー過度にやりすぎることで逆によくなかったりとか、それはもうバランスの問題なので、そこのバランスの調整。こういう打てない要因がここにあるんだったらこの練習みたいな、そのバランスの感覚というのが大事かなと思います」
Q. 遠征に妻は来ている?
「来てないですね」
Q. 遠征先で外出するなど一緒に過ごしたいというのは?
「休みがそこまでまだ、基本的に休みの移動がうちけっこう多いので、あんまりその、自宅で丸1日休みみたいなのが今のところあまりないので、一緒に散歩に行ったりとかね、そういうふうなのはしますけど、まだそこまで丸1日どっかに行くというみたいなのはないかなと思います」
Q. 寂しくない?
「遠征ですか?寂しいと言わせたいです。(笑)」
Q. 親交のあったNBAの渡邊雄太さんが日本に帰ることになったが、彼のキャリアについてどう思うか。日本に帰るという決断については?
「決断自体はもちろんリスペクトしていますし、本人がもちろんさっきも言いましたけど納得して選んだ道というのが、本人にとってもちろんいちばんいい選択だと僕は思うので、そこはもちろんリスペクトしていますし、日本人の選手としてアメリカでやっていたのも、同級生でしたし、そこは僕も気にしていたので、寂しい気持ちと改めて頑張ってほしいなという気持ちどっちもあるかなと思います」
Q. メッセージのやり取りは?
「まだですね、共通の方からいろいろ話は聞いていたので、まぁ落ち着いた段階でしたいなと思っていました」