米ボーイング 先月までの3か月間の決算 約550億円の最終赤字

アメリカの航空機大手ボーイングの先月までの3か月間の決算は、737MAX9の窓部分のパネルが飛行中に吹き飛んだ事故の影響で航空機の納入数が減ったことなどから日本円でおよそ550億円の最終赤字となりました。

ボーイングが24日に発表したことし1月から先月までの3か月間の決算によりますと、売り上げは前の年の同じ時期と比べて8%減少して165億6900万ドル、日本円でおよそ2兆5000億円。最終的な損益は3億5500万ドルの赤字、日本円でおよそ550億円の赤字でした。

ボーイングが3か月ごとの決算で最終赤字となるのは7期連続です。ことし1月にアメリカのアラスカ航空が運航する旅客機737MAX9の窓部分のパネルが飛行中に吹き飛ぶ事故が起きたことを受けて品質改善のために減産し、航空機の納入数が減ったことが主な要因です。

カルフーンCEOは「品質と安全管理システムを強化するために必要な時間をとる」とコメントしています。会社としては厳しい経営環境が続く中、安全性への信頼の回復と経営の立て直しができるかが課題となっています。